
第3回スペイン語スピーチコンテスト(日本×コスタリカ・エルサルバドル・ホンジュラス・グアテマラ・ニカラグアの外交関係樹立90周年記念)
全国スペイン語スピーチコンテストで感動のフィナーレを迎えました。最年少の優勝者が歴史を作りました。
第三回スペイン語スピーチコンテスト2025
第三回スペイン語スピーチコンテスト2025
2025年、「日本と中米5カ国(コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ニカラグア)」の外交関係樹立90周年を記念して、第3回スペイン語スピーチコンテストが開催されました。本コンテストは、言語を通じた国際理解と文化交流の促進を目的としており、若者を中心とした多くの参加者が、それぞれの想いをスペイン語で力強く語りました。
主催
• 株式会社Aizawa Corporation
• International Press
■ スペイン語による全国スピーチコンテストが東京で開催
2025年6月より募集が開始された「第3回スペイン語スピーチコンテスト」は、多様な文化背景を持つ参加者が、スペイン語で自己表現と異文化理解を競い合う場として、年々注目を集めています。今回は日本国内から多数の応募が寄せられ、厳正なる書類選考・予選を経て、20名のファイナリストが最終ステージに進出しました。
インスティトゥト・セルバンテス東京で最終選考会を実施
■本コンテストは、以下の後援・ご協力のもと開催されました:
【後援・団体】
外務省
在日コスタリカ共和国大使館
駐日グアテマラ共和国大使館
駐日ホンジュラス共和国大使館
在日エルサルバドル共和国大使館
駐日ニカラグア共和国大使館
駐日アルゼンチン共和国大使館
在日ボリビア多民族国大使館
駐日エクアドル大使館
駐日スペイン大使館
駐日パナマ大使館
在日パラグアイ共和国大使館
在日ペルー大使館
在日ドミニカ共和国大使館
インスティトゥト・セルバンテス東京
カサ・デ・エスパーニャ
一般社団法人ラテンアメリカ協会(AJALAC)
本コンテストはスペイン語を通じた国際理解と文化交流の促進を目的とする、意義深い場として開催されました。
■ ファイナリスト
初心者(大学生部門)
• Kanon Ueda(神戸市外国語大学)
• Daiki Kokura(学習院大学)
• Toi Suzuki(慶應義塾大学)
• Nonoka Mitsumoto(中央大学)
• Shoei Morii(慶應義塾大学)
• Taiki Hoogan Sonny(慶應義塾大学)
初心者(高校生部門)
• Rin Oue(光ヶ丘女子高等学校)
• Himari Kaneko(横浜国際高等学校)
• Hinata Sato(横浜国際高等学校)
• Anji Shirai(光ヶ丘女子高等学校)
コミュニティ 1
• Jenifer Yuriko Gonzales Espíritu(AJAPE)
• Rafaella Valentina Imayoshi Nuñez(常磐高等学校)
• Akemi Yabe(AJAPE)
コミュニティ 2
• Emiry Kohatsu(AJAPE)
• Dayron Steven Murillo Sato(Blue Hands)
• Naoki Alessandro Peña Llerena(LIBREO)
コミュニティ 3
• Izumi Valentina Córdova Apaza(YACHAY)
• Mia Sakuma(Blue Hands)
• Olivia Yasuda(Blue Hands)
特別部門(児童)
• Kaira Horikawa(Blue Hands)
■ ファイナリストの写真リンク:https://internationalpress.jp/2025/09/16/galeria-fotografica-del-3er-concurso-intercultural-de-oratoria-en-espanol/
■ 感動のフィナーレ:6歳児がグランプリ受賞
中でも最年少出場者である堀川カイラさん(6歳)が発表した「Color carne(肌色)」は、幼いながらも深い視点を持ち、多くの観客と審査員に感動を与え、最優秀賞を受賞しました。
彼女は最高得点を記録し、一般投票においても最多票を獲得する快挙を達成しました。
左から:Aizawa Corporation 会長 相沢 正雄、駐日コスタリカ大使 スッシ・ヒメネス・ヌニェス閣下、最優秀賞を受賞したホリカワ・カイラさん
第三回スペイン語スピーチコンテスト優勝者:ホリカワ・カイラさん(6)
主催者挨拶
Hacia el reconocimiento del español en Japón
Masao Aizawa
Presidente de Aizawa Corporation
「日本におけるスペイン語の認知に向けて」
全国から多くの応募をいただいたことに心より感謝申し上げます。本コンテストのファイナリストが発表されましたが、参加者全員がすでに勝者であることを強調したいと思います。
スペイン語は5億人以上が話し、多くの国や地域で公式言語として使用されており、ビジネス、外交、国際協力において重要な役割を果たしています。しかし、残念ながら日本においてはその社会的・学術的認知は、その世界的な重要性を十分に反映していません。 本コンテストは、以下の3つの主要な目的を持って開催されました。
– スペイン語の社会的認知を強化すること
– 英語以外の複数の言語教育を促進すること
– 国際的な視野を持つ若者の育成を推進すること
この精神のもと、本イニシアティブを未来に向けた挑戦と考え、公共、教育、民間の機関が一丸となって取り組むことを目指しました。私たちの願いは、スペイン語が英語と同様の社会的認知を獲得し、それが日本が国際的な舞台で輝く専門家をますます育成することに繋がることです。 各参加者の情熱はすでに日本と世界の架け橋を築いています。この道のりが引き続き文化交流や多文化共生の基盤となることを信じています。 本コンテストを可能にしていただいた皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
El idioma de los nuevos ciudadanos globales
Luis Álvarez Silva
Editor jefe de International Press
「グローバル社会を生きる新世代の言語」
第3回スペイン語スピーチコンテストは、日本において最も重要なイベントとして定着し、日本と世界を結ぶ貴重な場となりました。毎年、日本人若者と日本に在住のスペイン語話者たちが集まり、言語能力を競うだけでなく、深い思いと希望のメッセージを共有し、新しい友情の基盤を構築しています。
この場には、今後必要とされる「新しいグローバル社会」の理想像が見られます。
本コンテストは、次世代のリーダーの出会いであり、両地域間の関係を未来へと引き継ぐ若者たちの集まりです。
特に今年は、日本と中央アメリカ諸国との外交関係樹立90周年を迎えます。90年にわたるこの歴史を築いてこられたすべての先人に、改めて深い感謝と敬意を表します。
外務省・大使挨拶
Amistad y cooperación fortalecen vínculos Japón-SICA
Yasushi Noguchi
外務省
第三回スペイン語スピーチコンテストの開催に際し、主催者の皆様に心からお祝い申し上げます。
本年2025年は、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスの中米5か国と日本が1935年にそれぞれ外交関係を樹立してから90周年にあたります。この5か国に、ドミニカ共和国、パナマ、ベリーズを加えた計8か国で構成される中米統合機構(SICA)の国々と日本は、本年を「日・中米交流年」と定めました。
日本と中米各国は、長い歴史の中で、様々な機会を通じて交流を続けてきました。
開発協力分野においても、防災、インフラ整備、環境・気候変動、持続的な観光開発、農業・農村開発、医療・保健、教育等の幅広い分野で、日本は中米諸国に対し様々な協力を実施してきました。
また、国際場裡においても、日本にとってSICA諸国は重要なパートナーです。国際情勢が大きく揺れ動く中でも、本年の「日・中米交流年」を契機として、日本とSICA諸国は一層緊密に連携し、共に歩みながら国際社会が直面する様々な課題の解決に取り組んでいきます。
Costa Rica y Japón: una relación que inspira generaciones
Sussi Jiménez Núñez
コスタリカ共和国大使
今年は、コスタリカと日本の外交関係樹立90周年を記念する年です。この数十年の間、私たちは、2国間を隔てる距離や言葉の違いを超え、友好の絆を深めてまいりました。私たちは、国民の幸福と新たな機会への願い、民主主義、平和への権利、安全保障、人権尊重、そして環境保護といった基本的価値観によって結ばれています。
この間、私たちは日本から多くのことを学んできました。
特に国際協力機構(JICA)の海外協力隊のプログラムは、自然災害リスクの軽減、地熱エネルギー、スポーツ、そしてもちろん日本語教育といった重要な分野において、わたしたちの発展に貢献してきました。約770人の日本人ボランティアと627人の専門家たちがコスタリカにその基盤を作り、2,500以上のコスタリカ人がこの重要な分野で研修を受けてきました。
こうした努力と日本の生み出す魅力のおかげで、今日、多くのコスタリカの若者たちが、この素晴らしい国を体験したいと願っています。彼らの多くはまずアニメを通して日本を学び始め、さらに多くの人が語学学校に通い、日本とよりリアルなの繋がりを築いています。コスタリカの若者の日本への憧れと同じように、日本の若者の間ではラテンアメリカの文化、習慣、食べ物、ライフスタイルについてもっと詳しく知りたいという強い関心が生まれています。陽気で笑顔の絶えない、踊りが大好きな人たち、なぜこんなに違う地域なのだろう、と思うのです。
このような背景のもと、私たちは2025年第3回スペイン語スピーチコンテストに参加できることを大変嬉しく思っております。この大会は、日本と外交関係樹立90周年を迎える中米5か国に焦点を当てたものです。スペイン語は非常に豊かな言語であり、この機会に、学生たちは中米諸国の豊かな文化や歴史を深く学ぶことができるでしょう。そしてこの機会が、中米の多様な文化と触れ合い、そして私たちと共にスペイン語を学ぶという魅力的な旅への一歩
となると信じています。
Cooperación y cultura marcan la relación Japón – El Salvador
Diego Dalton Rosales
エルサルバドル共和国大使
本年2025年、日本とエルサルバドルの外交関係樹立90周年を迎えるという節目にあたり、日本の皆様に心よりご挨拶申し上げます。この記念すべき年は、両国が共有してきた歴史を称え、私たちを結ぶ友好の絆を振り返る特別な機会です.
日本とエルサルバドルは、良好かつ信頼に満ちた関係を築いてまいりました。1 950年代に、エルサルバドルは中南米で初めて日本車を取り扱いはじめ、発展の象徴となりました。また、1960年代には西半球で最初に日本からのボランティアを受け入れ、その貢献の影響は今も私たちの社会に深く根付いています.
本年、私たちは平和への思い、美味しい食文化への関心、そして新しい文化を学ぶことへの尽きない好奇心という、共通点を改めて確認したいと思います。こうした価値観こそが、二国間の関係をさらに強くする基盤であります. そして、世界20カ国以上で話されているスペイン語は日本と世界をつなぐ文化交流の架け橋であり、日本にけるスペイン語の普及は重要です. 今後も、協力、理解、そして共に栄える未来の創造に向けて、力を合わせてまいります.
日本とエルサルバドル、90周年おめでとうございます.
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